仮設住宅の問題

仮設住宅の問題

復興庁が~年12月24日に発表した資料によると、全国に点在している避難者等の数は、合計27万4千人に及ぶという。

 

仮設住宅と言っても、その建物の内容は単一のものではない。3階建ての、ほぼ賃貸アパートと同じくらいの住居から、プレハブ小屋のような住居まで様々である。

 

それにしても、震災からもう3年経とうとしているにも関わらず、これほど多くの人達が未だに仮設住宅での生活を余儀なくされているということが、何ともいたたまれない。

 

特に、原発事故のあった福島の放射能汚染地域に住んでいた方々は、今後も帰還する見通しは全く立っていない。いや、非難を承知であえていうなら、ほぼ確実に、故郷に帰って生活することはままならないのだ。

 

仮に自分だけ強行して地元に帰ったとしても、周りには何もない。コンビニもスーパーも、近隣の住人もいない。そんな状況で帰ったところで、どうやって生活していけばよいというのだろうか。

 

その他の問題として、40代から50代の独居男性の孤独死も目立ってきているという。

 

震災によって家族をなくし、将来の暮らしが見えない中で不安やストレスを一人で抱え込んでいる人がいかに多いかということの示唆と考えられる。

 

がんばろう、東北。

 

その掛け声はよい。しかし、既に国民の間では震災はもはや過去のものとなっている。それは被災地から遠く離れた地域だけではない。岩手、宮城、福島においても、内陸地方では少しずつ風化していっているようにも感じられる。

 

一人ひとりの胸の内を覗いてみれば、なんとかしたい、してあげたいという想いが詰まっていることだと思う。身内をなくした人だって大勢いるはずだ。

 

しかし、目まぐるしい日常生活も送っていかなければならない。自分自身が生き抜いていかなければならない。

 

そういう状況にあると、なかなか見を投げ打って復興に向けた直接的な努力はしにくい。

 

だからこそ、行政が着実に復興に向けた取り組みを行ってくれることを切に願う。